「主観」と「客観」という概念の大小関係を集合という概念を用いての考察。
「主観」と「客観」という概念と大小関係を集合という概念を用いて考察しました。
先ず、
「主観」という概念を、
自然権を持つ、1個人に属する情報を要素に持つ集合Sである。と定義します。
あくまでも、1個人だけに属する情報を要素に持つ集合Sが「主観」の定義です。
そして、
「主観」の頭文字をとり、集合Sと名づけます。
次に、
「客観」という概念を、自然権を持つ、2名以上の共通の情報を要素に持つ集合である。と定義します。
ここで、
あるAさんとある別のBさんという2名(以上)の人がいるとして、
Aさんの「主観」の集合をSA
Bさんの「主観」の集合をSBと名づけます。
そして、
あるAさんとある別のBさんという2名(以上)の、
「主観」である2つの集合{SAとSB}の、
共通部分集合が「客観」という集合Kであると定義します。
「客観」の頭文字から、集合Kと名づけます。
ここから、
「主観」と「客観」という概念を、
集合Sと集合Kという概念を用いて、
集合Sと集合Kの関係を考察します。
先ず、
集合Sと集合Kの要素の数(Number)を考察します。
集合Sの要素の数をNS
集合Kの要素の数をNK(NKは1以上)と名づけます。
(ここで、部分集合の定義より(NSはNKより多い)とします。)
そして、先ほどの、要素の数に当てはめて、
Aさんの集合Sの要素の数をNSA、
Bさんの集合Sの要素の数をNSBと名づけます。
そして、代数計算を交えて考察します。
先ず、
AさんとBさんは違う人なので、
{(NS-NK)>0}つまり
{(NSA-NK)>0}且つ{(NSB-NK)>0}
となります。
もしも、
{(NS-NK)=0}つまり
{(NSA-NK)=0}且つ{(NSB-NK)=0}ならば、
→NSA-NK=NSB-NK=0
→NSA=NSB=NKとなり、
AさんとBさんの「主観」集合が同じになり、
AさんとBさんは同一人物となってしまいます。
よって、また部分集合の定義通り、
(NS-NK)>0となり、
NSの要素の数の方がNKの要素の数より多いということにな
っています。
これにより、
「主観」概念を表す情報を要素とする集合Sが、
「客観」概念を表す情報を要素とする集合Kを包摂している。
と言えます。
そのため、
「主観」概念は「客観」概念を包摂している。と定義します。
さらに、
「主観」概念と「客観」概念間に上下という関係概念が存在する。
「主観」概念は「客観」概念の上位概念で在る。
「客観」概念は「主観」概念の下位概念で在る。
と定義し結論します。