公理と世界銀行と貧困と1ドルという単位についての考察(その3)
公理と世界銀行と貧困と1ドルという単位について考察しました。(その3)
「国際貧困ライン」とは、
世界の最貧国の数を把握するために考案された。
いくつかの最貧国と呼ばれる国々を基準にした。
世界各国の国民の生活における、経済状況を相対的に測定した。
これらの結果として、導き出された指標である。という概念のようです。
そして、
「国際貧困ライン」という指標を導き出した結果として、
「国際貧困ライン」とは「1日1ドル」である。という単位としての概念が誕生したようです。
結論として、
世界銀行が各国の経済状況を測定して導き出された結果が、
(偶然にも)結果としての、
「国際貧困ライン」であり「1日1ドル」という概念である。そうです。
しかし、
ここまでの「国際貧困ライン」と「ドル」という概念を決定するプロセスに対しまして、
(偶然にも)という(偶然性)にという点に関して大きな疑問を持ちました。
世界銀行という、世界的にも大きな影響力を持ち、国際連合にも関わりのあるとても大きな責任を持つ機関が公理としての「国際貧困ライン」を、(偶然の結果からの数値)を理由に決定するのであろうか。
そのため、
(偶然にも)(偶然性)という言葉、及び概念を
(必然にも)という(必然性)(必然的に)という言葉、及び概念に変換して考察します。
先ほどの、世界銀行が「国際貧困ライン」を決定した6つのプロセスを逆の順序で考察します。
1.「国際貧困ライン」を「1日1ドル」と定義する。
2.選抜された6カ国の「国別貧困ライン」をおよそ「1日1ドル」と認識する。
3.最貧国の6カ国を選抜する。
4.各国の「国別貧困ライン」を比較する。
5.世界各国の「国別貧困ライン」を計算する。
6.その国でそれ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベルを「国別貧困ライン」と定義する。
そして、上記のプロセスを考察し、まとめます。
第1に、「国際貧困ライン」を「1日1ドル」と定義します。
第2に、各国の「国別貧困ライン」を計算します。
第3に、その国でそれ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベルを「国別貧困ライン」と定義する。
さらに、プロセスをまとめます。
第1に、「国際貧困ライン」を「1日1ドル」と定義します。
第2に、「国際貧困ライン」を「(世界各国的に)それ以下の収入では、最低限の栄養
、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベル」と定義します。
最終的にまとめます。
「1ドル」という概念とは、
「1日あたりの国際貧困ライン」という概念である。且つ
「(世界各国的に)1日あたり、それ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベル」の概念である。
と結論します。
以上の考察により、このように、
「1ドル」という概念と、
「(世界各国的に)1日あたり、それ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベル」という概念とを結びつけるために考案されたのが、「(1日当たりの)国際貧困ライン」という概念である。
さらに言い換えます。
「1ドル」という概念の意味とは、
「(世界各国的に)1日あたり、それ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベル」という概念である。
と結論します。
また、さらに、
このように、(公理を決定する機関にとって)公理という概念を決定する際には、
偶然的にという、いわば帰納法的な測定からの考察による、という偶然性ではなく、
必然的にという、いわば演繹法的な考察からの測定による、という必然性なプロセスの選択が、
(公理を決定する機関にとって)、
法律的、技術的、及び経済的に最小のリスク且つ、最大の効果且つ、最適の選択である。
と結論いたします。
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