公理と世界銀行と貧困と1ドルという単位を日本国の総人口と貨幣流通高と日本銀行発行高と一般会計予算とマネタリーベースという概念を交えて考察しました。(その1)
前回までの考察で、
「1ドル」という概念の意味とは、
「世界各国の国民」に対して、
「世界銀行」が定義した、
「(世界各国的に)1日あたり、それ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベル」という概念である。
と結論いたしました。
今回は、その「1ドル」という概念を日本国の各省庁などが発表している様々な指標を用いて考察しました。
先ず、上記の「1ドル」の概念にあたり、
日本国民が、
「1日あたり、それ以下の収入では、最低限の栄養、衣類、住まいのニーズが満たされなくなるというレベル」という、
1日の収入が「1ドル」である。と定義します。
そして、マクロ経済的に日本国民全体について考察します。
総務省のホームページより日本国の人口を引用します。
2022年4月確定値
総人口 1.25071(億人)→1億2,507万1千(人)
(その内)日本人人口 1.22388(億人)→1億2,238万1千(人)
引用終了します。
日本国民の一人当たりの1年間の年収を計算します。
日本国民一人1日あたりの収入が「1ドル」なので、
1年間(365日)では、
365(ドル)です。
ここで、
1(ドル)=100(円)と仮定します。
日本国の総人口全体では、
1.25071(億人)*365(ドル)=456.50915(億ドル)=45,650.915(億円)
日本人人口全体では、
1.22388(億人)*365(ドル)=446.7162(億ドル)=44,671.62(億円)です。
ここで、日本銀行のホームページより、
日本銀行が発行したマネータリーベースの数字を引用します。
2022年平均残高マネタリーベース
貨幣流通高 49,977(億円)
日本銀行発行高 1,200,400(億円)
準備預金 4,722652(億円)
日銀当座預金 5,624,625(億円)
マネタリーベース 6,874736(億円)
引用終了します。
先ほどの、
日本国民が1日あたり1ドルの収入を得るとして、
1ドル=100円として計算した場合が、
日本国の総人口全体では、
45,650.915(億円)
日本人人口全体では、
44,671.62(億円)
また、日本銀行が発行した。
貨幣流通高は、
49,977(億円)
この貨幣流通高の、
貨幣という概念は、物理的な硬貨という存在であり、
「最低限の栄養、衣類、住まいのニーズを満たす」という概念と、
「最低限の物理的な福祉のニーズを満たす」という概念及び存在とは近しい関係を持つ概念であると認識しています。
よって、さらに、
上記の2つの数字には幾許かの相関性が存在すると定義します。
また、貨幣流通高を日本国全体の1ドルあたりの最低収入で割り算を行った数字を考察し、(円/ドル)レートを計算します。
日本国の総人口の場合
49,977(億円)/456.50915(億ドル)=109.476(円/ドル)
日本人総人口の場合
49,977(億円)/446.7162(億ドル)=111.876(円/ドル)
以上の結果は、2022年4月の時点としては、あながち妥当なレートであると認識しています。
また、ここで、
上記の「日本国の総人口に対する1日あたり1ドルの収入である。と仮定した場合の年収」は、
日本国の総人口の場合 456.50915(億ドル)もしくは、
日本国の日本人総人口の場合 446.7162(億ドル)でした。
次に、
1(日)=24(時間)ですので、
上記の数字にそれぞれ24(時間)を乗数として掛け算を行います。
(ここで、また1ドル=100円として計算します)
日本国の総人口の場合
456.50915(億ドル)*24(時間)=10,956.2196(億ドル)
=1,095,621.96(億円)=109兆5,621億9,600万(円)
日本国の日本人総人口の場合
446.7162(億ドル)*24(時間)=10,721.1888(億ドル)
=1,072,118.88(億円)=107兆2,118億8,800万(円)
ここで、先ほどの日本銀行による日本銀行券発行高の数字は、
日本銀行券発行高
1,200,400(億円)=120兆400億(円)
また、財務省のホームページより、
日本国の一般会計予算を引用します。
令和4年度(2022年度)一般会計予算
1,075,964(億円)=107兆5,964億(円)
上記の4つの金額の数字にもそれぞれ相関性が存在すると認識しています。
次回に続きます。