2025年8月

意味や論理と文法と思考と行動や文化という概念についての考察(3)

今回は意味や論理と文法と思考と行動や文化という概念について考察しました。(3)

今回、3種類の論理演算を行いました。

結論として、

含意命題演算を含意命題アルゴリズムとして定義します。

そして、含意命題演算アルゴリズムには、第1命題の評価が重要である。

つまり、第1命題としての定義が重要である。

含意命題アルゴリズム(日本語では(ならば)と表現)は論理積(アルゴリズム)(日本語では(そして)と表現)とは、

日本語では同じような概念の表現として認識されているが、

大きく異なる概念である。

考察を進めます。

ここで、第1命題が「主語」(日本語では(私は)英語では(I)などの表現)に対しての命題であるとします。

(第1命題は主語が表す意味に対する定義である。とします。)

日本語の場合は主語が省略されている場合が多いようです。

また、述語である動詞が最後にくる場合が多いようです。

逆に、多くの外国語では、1番初めに主語を用いる場合が多いようです。

2番目に述語である動詞を用いることの場合が多いようです。

さらに、

日本語を話す文化と外国語を話す文化、及び契約や思考や行動という概念を交えて考察します。

日本語話者の場合は、

命題の評価結果は、1番最後の命題にかかっている(と無意識的に認識している)ので、

(注意や思慮が深いと言われる状態では)思考や行動の決断を先延ばしにしてしまう。

(注意や思慮が浅いと言われる状態では)思考や行動の決断を早めにしてしまう。

逆に、

「主語」「述語」が1番初めと2番目にくる文法を持つ外国語話者の場合は、

命題の評価結果は、1番初めの命題にかかっている(と無意識に認識している)ので、

(注意や思慮が深いと言われる状態では)思考や行動の決断を早めにしてしまう。

(注意や思慮が浅いと言われる状態では)思考や行動の決断を先延ばしにしてしまう。

ことが多いのではないかと推測します。

ビジネスを初めとして様々な契約の場での思考や行動という概念も同様に考察しますと、

契約という決断の場などでの概念においても、上記の推測が当てはまる場合が多いのではないか。とも認識しています。

また、

日本語話者の場合には、他者の様々な話をよく聞きながら、様々な概念や状況を次々と評価し、思い浮かべたり思考したり多様な認知をしながら、行動することが可能である。

という良い評価があると認識します。

外国語話者の場合には、事前に自身の評価をして、決断の評価を早く行い、さらに他者の話をよく聞いて、その決断の信用性の評価を高めていく。

という良い評価があると認識します。

最後に

あらゆる全ての様々な概念が、様々な思考を形成し、さらに様々な行動を形成し、様々な文化を形成し、様々な言語を形成し、様々な存在を形成してゆくメタ概念存在である。

と結論いたします。

意味や論理と文法と思考と行動や文化という概念についての考察(3) 続きを読む »

意味や論理と文法と思考と行動や文化という概念についての考察(2)

今回は意味や論理と文法と思考と行動や文化という概念について考察しました。(2)

次に、含意(演算)を取ります

ここで、

命題論理演算という概念を導入します。

先ほどの「AはBである」を命題E、同様に「CはDである」を命題Fとします。

命題E や命題Fなど、全ての命題は「真」もしくは「偽」のなどの相反する意味を持つ値である評価値をとるとします。

命題Eの評価値Mと命題Fの評価値Nの間に、

論理積:M且つN、MそしてN、M(and) N、などの意味を記号でM*N

論理和:MまたはN、MもしくはN、M(or)N、などの意味を記号でM+N

否定:否定の意味をnot

含意:MならばN、M→Nの意味を(notM)or(N)

((Mでない)もしくはN)とそれぞれ定義します。

そして、再び文acを評価した文ahchに演算を適用して考察します。

そして、今回は

a1:(犬は欲張る)という命題の評価に、真の値として1

c1:(犬は肉を落とす)という命題の評価に、真の値として1とします。

つまり、(犬は欲張る)(犬は肉を落とす)という2つの文が、ここでの「犬」に対しての定義になります。

含意(演算)を取ります

1. a1→c1=not(a1)or(c1)=a0+c1=0+1=1

(犬は欲張る)ならば(犬は肉を落とす)

~(犬は欲張らない)もしくは(犬は肉を落とす)は真

2. a1→c0=not(a1)or(c0)=a0+c0=0+0=0

(犬は欲張る)ならば(犬は肉を落とさない)

~(犬は欲張らない)もしくは(犬は肉を落とさない)は偽

3 .a0→c1=not(a0)or(c1)=a1+c1=1+1=1

(犬は欲張らない)ならば(犬は肉を落とす)

~(犬は欲張る)もしくは(犬は肉を落とす)は真

4. a0→c0=not(a0)or(c0)=a1+c0=1+0=1

(犬は欲張らない)ならば(犬は肉を落とさない)

~(犬は欲張る)もしくは(犬は肉を落とさない)は真

4通りの内

3通りが真の評価です。

含意(演算)の場合は、

4通りの演算結果の組み合わせができました。

4通りの内、3つが真の値で1つのみが偽の値です。

ここで、

第1番目の命題を第1命題。第2番目の命題を第2命題として、その真偽値を分けて考察します。

先ず、

第1命題が真の値の場合。

含意演算の真偽値は、

第2命題が真の値の場合、含意演算の値も真

第2命題が偽の値の場合、含意演算の値も偽

よって、

第1命題が真の値の場合、含意命題の演算結果は、

第2命題の真もしくは偽の値に等しい。

つまり、

含意演算結果は、

第1命題が真の値の場合は、

第2命題の真偽値の評価と等しい、且つ、

第2命題の真偽値によって評価される。

次に、

第1命題が偽の値の場合。

含意演算の真偽値は、

第2命題が真の値の場合、含意演算の値は真

第2命題が偽の値の場合、含意演算の値は真

よって、

第1命題が偽の値の場合、含意命題の演算結果は、

第2命題の真もしくは、偽の値によらず、常に真

つまり、

含意演算結果は、

第1命題が偽の値の場合は、

第2命題の真偽値の評価によらず、常に真の値をとる、且つ、

第2命題の評価は不要である。

さらに、

第1命題と第2命題の論理演算としての含意演算は、

第1命題が真の値の場合は、

第2命題の評価へと進み、第2命題の評価の結果で含意命題の評価の真偽値が決定される。且つ、

第1命題の評価値のみでは、含意命題の評価は決定不可能である。

そのため、次の第2命題の評価へと進む。

そして、第2命題を評価する。

最終的に、含意命題演算の評価値が決定する。

という評価アルゴリズムが存在する。

第1命題が偽の値の時は、

第1命題の評価により、

そして、含意命題演算の評価が終了。

第2命題の評価は不要。

という評価アルゴリズムが存在する。

以上より、

1.第1命題と第2命題の評価から始まる、

含意命題演算の評価を決定する要素と関数を含むアルゴリズムが存在する。

2.第1命題の評価が、含意命題演算の結果にとって重要である。

3.含意命題演算は、{(第1命題)ならば(第2命題)である}という(ならば)という表現の日本語を用いる演算であるが、

(そして)という論理積演算とは大きく違う結果になる論理演算である。

次回に続きます。

意味や論理と文法と思考と行動や文化という概念についての考察(2) 続きを読む »